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2019年1月 経ケ岳

先週の剱岳の下山から一週間。

今週末は少し休養したいと言う思いもありながらせっかくの冬山シーズン、寒波の積雪を期待して三連休に福井県の経ケ岳に四人で入山しました。


経ケ岳で検索するとだいたいは中央アルプスの経ケ岳にが表示されますが、福井県の経ケ岳も山容が美しく人影も少ないとても良い山でした。


大野市の案内 ↓


□参加者

石田、北村、山崎、早川


□1/11(金)

22:30 大阪駅 

2:30 福井県立奥越高原 青少年自然の家 

          仮眠


□1/12(土) 晴れ


8:00 六呂師高原スキーパーク出発 510m

10:00 旧スキー場 リフト跡 799m

10:50 法恩寺林道 経ケ岳登山口 899m

14:45 保月山 1272.8m




大阪を発ち青少年自然の家に着いて車中泊。

5時に起床。

自然の家から登山道の入り口が分からなかったのでスノーパークの駐車場まで移動。


地形図とコンパスを見ながらルートを推定。


旧スキー場の最上部のリフト跡の降り場あたりまで登ってから北西方向に尾根沿いで進むと判断する。


スキー場を上がる途中右手に青少年自然の家が見えて林道らしきものがあった。通常は青少年自然の家から入る様だ。


夏山なら日帰りで行ける山だがこの雪深いシーズンの三連休に登山者は我々だけで全くのトレースなし。


スノーパークを上り詰めたあたりで雪に足が取られ始めて早速ワカン装着。

その後は基本的に尾根沿いを進んで行く。

rasseru.jpg 


うまくルートファインディングすれば藪漕ぎをしなくても楽に行けたのかもしれないが、そううまくいくわけもなく雪を掻き分けながら藪漕ぎの二重苦にもがきながらかなりの時間をロス。


藪の中だと雪が薄く足を踏み外し沈んでしまう。さらに沈んだ後に木の根っこや枝にワカンが引っかかりそれを抜くのにパワーを使ってしまう。


木のそばを避けて歩くがそれでも小さな藪の上の薄雪にやはり足を踏み外す。

体力は使ったが初日は樹林帯の緊張感はあまり無い冬山歩き。


初日の目的地である保月山(ほづきやま)に到着する手前で年配のご夫婦が後ろから我々のつけたトレースを辿って追いつき合流。


その後はご夫婦にもラッセルを手伝ってもらいながら14時に保月山頂に到着。

山頂はキャンプ適地でその夫婦の方と二張りは作れるスペースがあった。


IMG_9449-EFFECTS.jpg 


大野の町灯りと荒島岳の山容が綺麗に見える平らな一等地は年配の夫婦の方に譲って我々は斜めの積雪を頑張って平らに削る。


ラッセルに疲れてたが若者?はやはり労働すべきである。


晩ご飯は石狩鍋を頂き明日へのアタックに備えて19時に就寝。




□1/12(土) 晴れ


5:00 起床

6:50 保月山発 1272.8m

9:15 杓子岳 1440m

9:50 中岳 1467m 10分休憩

10:15 切窓 1380m

11:30 経ケ岳 1625.2m 20分休憩

12:20 切窓 1380m

12:55  中岳 1467m

13:30 杓子岳 1440m

14:25 保月山 1272.8m



rasseru3.jpg


朝から予報通り天気良く絶好のアタック日和。

アタックの装備でテントから経ケ岳までのピストンの予定。


保月山を出発して雪庇の付いた痩せ尾根と杓子岳手前の雪の被った斜面の乗越。

ここが今回の山行の核心。


痩せ尾根の雪庇は植生のある高度のため雪庇の踏み抜きをしないように雪から木の見えている辺りを狙ってキックステップで蹴り込みながら滑落しないように慎重に進む。


雪深い時のラッセルはポールで前の雪を落としてその雪を足で踏み固めろと言う会長の指導のもと少しずつ進む。


元々壊れかけていたポールが雪かきの途中で折れてしまいその後はポール一本での行動となる。


痩せ尾根のどん詰まりで牛岩と呼ばれる崖に突き当たる。名前の通り牛の背中からお尻の様に落ちている。

確保なしでは降りれないので一旦引き返し牛岩を巻いて再びラッセルで先に進む。


すぐに杓子岳手前の急な斜面にぶち当たる。


この斜面に雪が多く付いて、雪を掘っても下に植生がありワカンでは埒が開かなくなり時間がかかる。


後から追いついた昨日の年配のご夫婦がアイゼンを履いておられて、我々に見かねて植生の上を乗っ越してもらってようやく脱出。


体力だけではないベテランの方の足さばきとルートファインディングに感服。


9:15ようやく杓子岳に到達。

やっと経ケ岳が美しく見えて完登が見えてくる。


ここでしばらく休憩。


rasseru2.jpg 

杓子岳から中岳までは広く平らな尾根が続く。

風の通り道で雪が硬く重い。

一歩一歩の足の運びが重いラッセルがしばらく続く。


経ケ岳手前のピークの中岳でしばし休憩。

経ケ岳のルートを考える。



結局、下部の切窓のコル付近ではトラバースはせず右の熊笹の生えた急登の尾根を人の文字の様に尾根が交わるところまで登りきり、交差付近で上部の尾根に移動し登り切る。


経ケ岳の頂上手前の尾根も風で雪が薄くて硬くなり蹴り込みに苦労する。

こうなるとアイゼンの方が歩きやすい。



11:30ようやくピークに到着。

快晴。白山、別山、御嶽山の姿がとても美しい。

ラッセルで共闘した年配のご夫婦と労をねぎらいお互い写真を撮りながら20分ほど小休憩し下山。


下りが核心やから気をつけやとの会長の言葉通り帰りは雪解けが進んでいて特に後列だとステップも崩れ足を何度か取られそうになる。

また溶けた雪の下から木の枝が出てきてワカンに引っかかり躓きかけてヒヤリとした。


事故は下りが多いと言うのを身をもって体験する。


道中、地元の若い登山者が一人でスタコラサッサと降りてきて颯爽と我々を抜いていく。

別の尾根から経ケ岳に上がってきて日帰りで下りていくとのこと。

やはり地元の人は慣れている。

我々の二倍のスピードは出ている。見習いたい。


14:25になんとか無事に保月山のテントまで到着。


年配のご夫婦は今日そのまま麓まで降りて美味しいもの食べて車中泊。明日三重まで帰るとのこと。


鈴鹿の山も山行するそうだが人が多くて経ケ岳の様に人影の少ない山に行くのが好きなんだそう。

古い革靴を履いていたので話が盛り上がる。33年使い続けているそうだ。


ご夫婦と別れの挨拶をして我々も祝盃。

剱岳のように体調不良にならないように今回はお酒の量はは控えめにしたのでささやかに。


今晩ここでビール飲んだら美味いやろなぁと思いながら



□1/14(月)晴れ


7:20 保月山発 1272.8m

9:45 林道出合 890m

10:30 リフト跡 799m

11:20 駐車場 510m





朝から快晴。荒島岳のモルゲンロートが美しい。

これだけ晴れが続くのも冬の日本海側では珍しい、、

天候に恵まれた山行であった。


帰りは行きにつけたトレースの付いた道を戻る。体調の悪いメンバーもいたためゆっくり休みながら下山。


下山後は温浴施設うらら館にて入浴し昼食。

さすがにそば処の大野だけあって蕎麦が美味しい。


麓のスノーパークでリフト番をしているおじさんと話をすると今年は雪が少ないそうだ。


それでも人影少なくトレースの無い雪深い山に入ってルートファインディングとラッセルの練習を二泊三日で十分楽しむことができた山行だった。


来年も同様の山行練習を続けていきたい。


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