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2020/08/9~13 前川大滝沢、出羽三山

2020/8/9()~8/13()  吾妻連峰 前川大滝沢、月山

メンバー 石田、松本、別所、風間

8/9()

MCM04:45出発

北陸道経由で荒川胎内ICを降り、下道で滑川温泉を目指す

定宿「峠駅」でキャンプ禁止の貼紙

滑川橋近くのスペースにて幕営

 

8/10()

06:00入渓

07:30 滑川大滝

13:30 遡行終了

15:50終了

 

滑川橋周辺の路肩のスペースに駐車し、橋の脇から入渓

このところの雨でやや増水   

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赤茶のナメから始まる

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315mの滝

左壁側から取り付いて1段登ってから、トラバース

23段目は水流の左側を直登

3段目は先行パーティーのロープを使用させていただく

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315mの滝を超えると明るくなる

気分爽快に遡行

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木の間越しに名瀑 滑川大滝120

6


近づくと迫力満点

7

 

滑川大滝は登山道で高巻き

登山道の滝見台にて

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沢と合流の後、小滝やナメがさらに連続します

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ロープは2か所

12mの滝で、念のためロープを出し、直登

②釜の滝で、岩がもろく念のためロープを出し、トラバース

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吊り橋あたりから大きな岩

桶木沢を上がり登山道に合流し遡行終了

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下山の登山道は草刈りがされておらず笹藪

踏み跡はしっかりしている

前川を渡渉し終了

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見所の連続で、

明るく美しい素晴らしい沢でした

 

本日の宿は、米沢駅近くのビジネスホテル

明日からに備えます

 

8/11()

08:50湯殿山神社

09:50避難小屋

12:20月山頂上

14:45避難小屋

16:00湯殿山神社

 

湯殿山有料道路ゲート(8:15~通行可)を通り、鳥居前駐車場に車を停め、

バスにて湯殿山本宮へ

湯殿山神社本宮は、写真撮影禁止、参拝は土足厳禁で、温泉の湧き出る巨岩が御神体のようです

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まずは一礼、御神体のある場から沢沿いに左折して登山を開始

沢沿いの道から、月光坂の急登に入ると沢水が走り、

石段を慎重に登って行きます

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途中、鉄梯子が幾つも、登り切った所が装束場

この先、金姥まではゆったりとした巻き道をたどります

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金姥から姥ヶ岳から月山に向かう人たちと合流

牛首では、姥沢からリフトを使い、牛首に直行してくる人たちと合流

雪渓もあり、冷気がひんやり気持ちいい

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鍛冶月光まで登る途中からガスに巻かれ始め、頂上は、すでに強い風とガスの中に

残念ながら眺望は全くききませんでした

 

月山神社でお参りをしてから少し休憩を取り、同じ道を下山

 

信仰の山歩きとともに、

高山植物が豊富に咲いており素晴らしい登山となりました。

 

羽黒山キャンプ場で幕営

 

 

8/12()

07:30羽黒山 出羽神社(三神合祭殿)参拝

雨の予報により羽黒山有料道路にて

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出羽三山神社の参拝は、羽黒山(現世)→ 月山(前世)→ 湯殿山(来世)の順のようです

この三山を巡ることで、現在の自分自身と向き合い、過去を清算し、

未来を見つめ直す『生まれかわりの旅』が完成すると言われています

 

見どころがたくさん

 

三神合祭殿には3つの神社(出羽三山神社の羽黒山、月山、湯殿山)が集結していて、

1度に3つの神社の参拝を済ませる事が出来るとのこと

冬季間に月山や湯殿山には参拝出来ないという事もあるようです

 

修繕中でしたが、社殿の存在感に圧倒

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茅葺屋根の建物の中に、大きな梵鐘

歴史の重みを感じます

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静寂の中の神聖な空気、

自然豊かでたくさんのパワーをいただきました

出羽三山 羽黒山杉


その後、鶴岡市まで足をのばし藤沢周平記念館などを観光し、

午後からは、いでは文化記念館へ

出羽三山の文化や山岳信仰に関する展示がたくさんあり、理解が深まりました

 

本日も羽黒山キャンプ場で幕営

 

 

 

8/13()

09:15羽黒山キャンプ場出発

昨日より断続的に降り続く雨の合間をぬってテントを撤収し、帰阪

 

記 風間

2020/06/27 奥飛騨 沢上谷

2020/6/26()~ 6/27()  奥飛騨 沢上谷

メンバー 石田、早川、松長、風間

6/26(
)~ 6/27()

MCM21:15出発

道の駅奥飛騨温泉郷上宝2:00到着(仮眠)

 

道の駅奥飛騨温泉郷上宝6:35出発

入渓地点へ

県道89の標高750Mにかかる橋の下を流れる沢が今回遡行する「沢上谷(そうれだに)」

 

入渓 7:20

水量が多く(前回(2019.8)2倍とのこと)、水流に足を取られ、慎重に進みます

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しばらくすると、深い釜を持つ小滝に

右岸をへつります

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赤いナメが美しい

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 岩肌と同じ色のカエル!!!!

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右岸枝沢に入り、岩洞滝を見に行きます

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いくつもの小滝を越え、美しい沢を登ります

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岩洞滝8:35

オーバーハングした岩からの流れ、大迫力

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 滝裏ㇸ

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本流に戻り遡行

急流では、すり足で進みます

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蓑谷大滝9:45

本流最大の一枚岩の大きく美しい滝、小休憩

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 左岸の踏み跡に沿って急登

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立派な杣道に

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高巻きの下降点、FIXロープを頼りに激下り

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今回の核心部、高巻き終了

蓑谷大滝の落口に到着

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美しく素晴らしいナメが続きます

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 本流にかかる美しい15Mナメ滝

右壁のFIXロープを頼りに登ります

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  美しいナメが続きます

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 終了点の橋

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林道へ上がります

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県道86に出てひたすら歩き、S字カーブのところはショートカット

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車デポ地到着11:00

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天気に恵まれ美しい沢を堪能しました。

大迫力の滝は圧巻でした。

 

宇津江四十八滝しぶきの湯・食事をいただき、帰阪。

 

記 風間


2019/09/16 十津川水系 滝川大谷

令和元年9月16日(月)
メンバー CL石田・早川・福沢・中尾
十津川水系 滝川大谷

7:46 大谷橋
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7:51 入渓
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入渓から軽快に登れる小滝が少し、次に出てきた2段6mの滝は右岸を巻く。

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そこからしばらく、次々に現れる小滝を楽しみながら登る。水流の中を探ると手がかりがあり、岩肌も滑りにくいので、“少しがんばれば登れる楽しさ”を味わうことができた。

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調子に乗りすぎて水圧に負け、流されることもあった(中尾)。

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今回の遡行一番の大きな滝、3段20mの滝は、思わず足を止めて眺めた。しかしこれも、少し考えれば登ることができそうだという好奇心を刺激され、ドキドキしながら順に取りつく。

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10:25 昼食(素麺)

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早めの昼食は、素麺。沢の水で茹で、洗濯用ネットでしっかりと洗う、最高のごちそう。
冷たい素麺はのど越しが良く、用意した15束を4人でぺろりと食べた。

11:42 「朽ち果てた植林小屋」


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12:00 沢筋を離れて尾根へ向かう
伏流の後の涸れ滝から上部はガレて崩れた部分が多く、左岸より尾根を目指す。勾配がきつく、柔らかな土の斜面を木を掴みながら登り上げた。
尾根に乗ってからは踏み跡が明確になり、方位を確認しながら進んだ。

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13:15 石仏山 山頂 (下山開始)

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 石仏山山頂は展望はなく、台座のようになった岩の上に割れて読みづらくなった木標があるのみ。
滝川への下山路は、広い尾根の地形に戸惑いながら、周囲の地形や方位を細かく確認しながら辿る。

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分岐より下りもまた、足下が崩れやすい急坂。何度も足を滑らせながら下る。

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少し嫌になるような下山路だったが、転んだ数を数えたり無駄な脂肪のせいにしたり、こういう時に冗談を言い合えることに安堵感を覚えた。

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15:22 滝川橋 下山完了
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文 なかお


2019年8月2日〜4日 剱岳 源次郎尾根

山行形態:バリエーション
日時:2019年8月2日(金)〜8月4日(日)
天候:晴れ/一時雨
メンバー:上農[CL]・前山・畑
記録:畑
行程:
8月2日(金):室堂BT 9:25・・・12:00 剱沢幕営地 
8月3日(土):剱沢幕営地5:00・・・6:40 源次郎尾根取付・・・10:50 Ⅰ峰・・・11:50 Ⅱ峰・・・12:00 Ⅱ峰懸垂下降ポイント・・・12:35 Ⅱ峰鞍部・・・13:40 剱岳山頂・・・15:20前剱 ・・・17:30 剱沢幕営地 
8月4日(日):剱沢幕営地5:20・・・8:40 室堂BT

1日目
1日夜に大阪を出発し、立山駅駐車場にて仮眠をとり2便目のケーブルで室堂BTへ。
夏休みでもお盆前の平日とあってか、さほどの混雑のない晴天の室堂から硫黄の臭いの立ちこめる中、剱沢目指して歩き始める。
剱沢に到着しテント設営後、剱沢小屋の下部の雪渓の状態が観察できる所まで下ってみる。
遠目に人が雪渓へ移って歩いている姿を確認、。
あの辺りから雪渓に移れるか...と見当を付けた後、テント場へ引き返すと偶然出会ったCLの知人より雪渓の情報を聞く事ができた。
異常な温かさを感じつつ、翌朝4時スタートに備えて就寝。

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初日。快晴の剱沢。


2日目
昨夜21時頃からだろうか、テントを雨が叩き付ける音で目が覚める。
その後雨あしは雷を伴い、強くなったり弱くなったりを繰り返しながら朝方まで続き、起床予定の3時になっても雨は止まず。
本日の行程を思案しながら様子をみていると雨が止んだので取り敢えず出発の支度にかかる。
かなりの雨だったので岩の状態が心配ではあるが、予定より1時間遅れで出発。
剱沢雪渓を平蔵谷出合まで行った所でギアを身につけ、はっきりと踏み跡のある草むらの中へ入って行く。
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平蔵谷出合で雪渓歩きは終了。
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雪渓から取付きまでのはっきりした踏み跡。

すぐに岩の表面に水が流れ落ちる取付きへ到着、躊躇無くロープを出しCLがトップへ。
CLのコールで続いて登るがホールドも水びたしの上、足も滑って登りにくく出だしから少々焦る。
最初の岩を登ってすぐ、後続のパーティに先を譲り 追って沢のような踏み跡を辿ってジャングルクルーズへ。
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1P取付き。
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その後2回岩場でロープを出し、灌木帯で滑らないように注意しながら進んでいくとハイマツ帯が現れる。
ハイマツと岩の境界部分を狙って登りⅠ峰めざしてルートを定めようとするが何度かルーファイミス。
ルート修正の為、クライムダウンしている間に後続のパーティが先行する。
この日源次郎尾根に取付いたのは我々を含め、この3パーティだったようだ。
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2回目のロープ。まだ岩が濡れていて滑る。
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3回目のロープ。この頃になると少し岩が乾いて登りやすくなっていた。
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Ⅰ峰ピーク。快晴。
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Ⅰ峰からの八ツ峰。

Ⅰ峰を越えヤセ尾根を少し下降し、今度はⅡ峰目指してルートを探す。
どんどん高度を上げていくと長次郎谷を挟んだ八ツ峰の迫力ある姿がテンションをあげてくれる。
文句なしの晴天に今度は水分と体力の消費配分を気にしながら歩き、Ⅱ峰の懸垂下降ポイントでちょうど12時。
先行パーティの懸垂下降待ちの間に北方稜線にいる岳友、大澤氏に無線交信を試みるが残念ながら交信できず。

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ハイマツと岩の境界を登る。
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Ⅱ峰ピークより長次郎のコルを見上げる。

50m+30mロープでコルへ下降すればあとは剱の頂上めざしてガレ尾根をひたすら登るだけ...と思いきや尾根への登りでまたしてもルーファイに手間取ってしまう。
トップをCLに交替後、ほどなく尾根からピークの祠の前に登り詰め登頂。
ピークには登山客はまばらでしばらくの間登りきった達成感に浸るがまだ折り返し。と気合いを入れ直し天気が崩れる前に...と急いで別山尾根を下山開始。
別山尾根ではガスで真っ白な日本海側から熱風が吹き上げ 触れる岩も熱く、まるで岩盤浴状態。(ログデータの記録では最高気温30度!)
平蔵のコル、武蔵のコルでは雪渓からのひんやりした風で少し生き返った心地がしてありがたかった。
日暮れ前にテント場に無事到着。
登頂祝いにCLがごちそうしてくれた晩酌のビールが最高に美味しかった。

この日各自が担いだ水は2〜3L。剱沢に戻る頃にほぼなくなった状態。
暑さの中の長時間行動、食料や水分の携行方法や摂取方法も工夫・検討の余地がおおいにあると感じた。

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Ⅱ峰懸垂ポイント。50mでは少し足りなく、テラスからクライムダウンが必要。
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頂上までのルーファイに戸惑う。
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快晴の剱山頂。

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剱沢へ下山開始。一番辛いのはここからだったかも。

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別山尾根はサウナ状態。日本海側からロウリュウが!

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17:30剱沢テン場へ無事帰還。お疲れ様でした。

3日目
この日も朝から快晴。午前中に立山駅に到着。
近くの温泉でさっぱりし大阪へ。

今回の源次郎は山の経験値のない自身の初バリエーション山行であり、準備の至らなかった点や日頃のトレーニングの成果の是非のほか、様々な事柄を検証できる素晴しいものとなった。
ルーファイ、ギアの選択や使い方、歩くペース配分や技術・・・etc.課題を挙げればキリがなく今後も精進あるのみだが、
私にとっての一番の収穫は『自身の持つ力量にあった山行』を選ぶのではなく『自身の力量を山行に向けて合わせていく』楽しみや充実感を味わえた事、
そして、その準備段階からチームとして動く事の大切さをまだ少しではあるが知る事ができた事だと感じている。

2019年8月10日~12日 明神岳東稜~主稜

登山形態:バリエーション
山行期間:2019年8月10日(土)~8月12日(月)
参加者:CL上農、前山、畑、山崎

8月10日  
今年も北鎌尾根を計画していたが、台風10号の影響が山行期間で出そうだったため北鎌尾根は中止となった。9日に代替え案を検討して、明神岳東稜~主稜に決定した。
行動初日は小梨平キャンプ場まで。テント設営後、山崎・畑は下見に行った。
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朝方は半袖では肌寒く感じた。明神館を過ぎて明神橋を渡り養魚場に到着。丸太の橋を2つ渡り樹林帯に入る。樹林帯は蒸し風呂のような暑さだった。樹林帯をしばらく歩くと下宮川谷に出る。踏み跡とマーキングを辿って行く。歩きにくいガレ場続きマーキングを見失った。少し戻って右側を見るとマーキングを発見した。そして、右側の谷筋に入り見下ろすと宮川のコルだと理解できた。時間的にここまで3時間。ひょうたん池までは行けそうにもないが、もう少し進んでみることにする。折れた木にテープが巻いてある所から谷側の斜面を少し下り、樹林帯に入る手前でひょうたん池までの道がはっきり見えたので、偵察を終了して下山開始。明日の暗い中での行動でもわかりやすいように、マーキングを改めて確認し、分かりにくい所にはケルンを作った。偵察中は上農さん・前山さんは装備の確認後、お風呂に入りビールも頂いていたようだ。小梨平に到着後、お風呂に入り夕食を食べて明日の打ち合わせをして早々に就寝となった。
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8月11日
3時に静まり返った小梨平からヘッドランプをつけて出発する。水は各自4L以上ここから担ぎ上げた。自分は4.5Lを持って行くことにした。脱水にならないように細目に摂るつもりだが、ビバークのことも考えないといけないので完全に喉を潤す程度には飲めないと覚悟はしていた。
3:40に明神館に到着する。空を見上げると星が綺麗だった。最後まで天気が持つことも願って星を眺めながら歩いていく。明神橋を渡り養魚場に到着。樹林帯へと進んでいく。下見の成果もあってか、宮川のコルまで問題なく到着する。先行者が2人いることが確認できた。
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休憩後、ひょうたん池に続く樹林帯へ入る。6:55ひょうたん池に到着する。
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ひょうたん池からの第1階段を目指して藪を漕いで登っていく。
8:00に第1階段に到着し、ロープを出し登攀具を装着して上農・前山ペア、山崎・畑ペアで登っていく。1P過ぎた所で自分が変なところでピッチを切ったために後続に迷惑を掛けてします。2P目は登り出しが少しいやらしかった。その後もロープをつけたままツルベで登っていく。ロープをつけたまま歩いたので時間が掛かってしまった。3P過ぎた辺りでロープを外していた方がいいと感じた。結構登った所でCLからロープを外すように指示があった。らくだのコル11:45到着。第1階段かららくだのコルまでの登りは結構長く感じた。
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12:00、バットレス基部でロープ、クライミングシューズで登攀開始。浮いている岩も多いので緊張する。1P目は問題なく通過。
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2P目は出だしのトラバース、その後のガレ場が若干気持ち悪かったが、ここも問題なく通過する。
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3P目核心のバットレスはスラブだ。ホールドもあり、フリクションも効くので問題なく感じた。この辺りから、ガスが上がってきて視界も悪く、一瞬ポツポツとした。
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4P途中、ガレ場で岩がゴロゴロ落ちてくるので岩陰でビレイ。到着後ロープを外した。そのまま、ガレ場を上がると先行の上農さん、前山さんがいた。少し右側が主峰だが、ガスが切れないのと天気が心配になってきたので先を急ぐ。
一瞬ガスが切れ、2峰が見えた。コルまで降りてロープをつけて14:45登攀開始。
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コルから少し左側から登りだしていく。最初の登り出しは少し足の置き場とルートを考えた。その後は問題なく通過し1P目終了。
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2P目は左手の階段状になっている岩場を乗り越えていく。懸垂点を終了点として登攀終了。
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ここでハーネス以外は全て外すことにした。ガスが晴れてきて、ジャンダルム、明神主峰が姿を現す。3峰までの道もはっきりと見えた。
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この時点で15:30頃だった。自分の中では5峰から下りたところの台地でビバークかなと思っていた。しかし、本音は小梨平まで行きたい。3峰は頂上へは上がらず岳沢側を巻いていく。
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4峰、5峰も通過する。せっかくなのでピッケルと写真撮影。東稜を先行していた男女が道に迷ったらしく一緒に下山することになった。
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16:30、5峰から下山する。そして南西尾根のフィックスロープ帯に差し掛かった。足元や持ち手など後続に指示を出し、問題なく通過することができた。
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樹林帯に入ると暗くなってきたのでヘッドランプをつけて下山していく。何度か軌道修正しながら下っていくと、7番標識に到着する。一般登山道を降りて、上高地の遊歩道を歩き河童橋に21:30到着する。道に迷っていた2人も安心した表情だった。今夜は上高地バスターミナルでビバークするとのことだった。自分達も小梨平キャンプ場で夕食を食べ、山行を振り返り就寝することにした。

8月12日
朝食を済ませて小梨平を後にする。上高地からバスであかんだなへ。アルプス街道の温泉施設が去年の11月で閉館となっていた。平湯の森で温泉につかり、アルプス街道で昼食を食べて、高山市内で日本酒を購入して帰阪した。
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今回の山行でアルパインクライミングの醍醐味を感じるとることはできた。途中に何度か味わった緊張感、登頂後の達成感、下山後の安堵感、どれも今までに無い感覚だった。しかし、安全性とスピードについて考えさせられた。ロープを出すと安全はある程度確保される。しかしスピードはどうしても落ちてしまう。これは今までにも教えられて理解はしていたつもりだ。しかし、第一階段で身をもって体験することになった。こういったアルパインクライミングでは、色々な判断を求められるのだろう。良い勉強になった。また、下山中は時間ばかりを気にしてしまい、ルートファイディングが疎かになっていたと思う。自分自身大きな反省点だ。

8月10日  あかんだな駐車場(6:20バス乗車)~上高地(7:00着)~小梨平キャンプ場(幕営)
8月11日  小梨平キャンプ場(3:00発)~明神館(3:40)~養魚場(3:50)~宮川のコル(5:10)~ひょうたん池(6:55)~第1階段(8:00)~らくだのコル(11:45)~明神岳バットレス4P登攀(12:00)~明神岳(14:30)~2峰2P登攀(14:45)~3峰(16:00)~4峰(16:15)~5峰(16:30)南西尾根より下降~小梨平キャンプ場(21:30)


                                      記  山崎

Appendix

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